3月中旬、魚屋さんをのぞいたら「栗毛ガニ」というカニが3杯490円と値段が安かったので買ってみました。
お店の人は「栗毛ガニ!毛ガニだよー!」と言っていましたが、じつはこれ「クリガニ」って言うんですね。
北海道の毛ガニを想像して買ったけど味や食感はちがいました・・・
たしかに毛は生えているけど、これ、毛ガニって言っていいの?
まぁそんなことはいいとして(笑)、今回はまず塩ゆでしてから、炊き込みご飯とおみそ汁を作りました。
クリガニ(栗毛ガニ)を食べてみた
まずは下茹でをしてから調理に使います。
クリガニの塩ゆで
クリガニを流水でよーく洗います。
汚れがついているときはたわしでゴシゴシしてください。
クリガニをゆでるときは、中のおいしいカニみそが流れ出ないよう足をゴムで縛り、甲羅を下にしてゆでます。
お湯をたっぷり沸かして、約3%の塩を入れ沸騰してからクリガニを入れます。
15分間茹でます。
キレイなオレンジ色に仕上がりました。食欲をそそる色ですね。
足を引っ張ると足の付け根の身がスポッと出てきました。
捌くときは、ふんどしよと呼ばれる部分を外しましょう。
殻を外します。
茹でちゃったので甲羅の中にお湯がたっぷり。ミソが溶けだしてしまいました💦
白いトロトロしたもの(ゆで卵を短く茹でた白身の部分みたいなの)が甲羅の中に詰まっていました。なんだか分からないのですが、一緒に食べちゃいました。
この白いのはなんなんだろう?
半分に割ると身がつまっていました。思ったより少ないかな?
ではつぎは調理編です。
クリガニ 味噌汁のつくり方
クリガニのみそ汁のつくり方です。
茹でたクリガニの甲羅を取って半分に割り、お湯に入れます。
あまりお湯が多いと出汁が感じられないので、1杯につき水300㏄くらいがいいでしょう。
しばらく煮立てたら「ほんだし」を一つまみ入れて、お味噌を溶きます。
(クリガニはうま味が毛ガニに比べて少なめなので、ほんだしを少し足すことでうまみが増します。)
黒砂糖もひとつまみ入れると味に深みが出ます。砂糖はお好みで。
お椀にそそいでネギを散らして出来上がり。
クリガニを塩ゆでしているので、カラをチューチューして出汁を吸いながら食べました。
ものすごく出汁が出ているというわけではないけど、カニを食べてる満足感はアリ。
クリガニの炊き込みご飯のつくり方
お米を2合とぎ、少なめの水を入れます。
クリガニをならべ(足でも丸のままでもお好みで)、甲羅に入っていたみそや白いふるふるも全部いれます。
身をほぐしてもOK。クリガニは殻が柔らかいので手でカンタンにちぎれます。
茹でたときからに残っていた汁もいれちゃう。
お酒小さじ1、白だし小さじ1を入れ、2合のメモリまで水が来るよう水を足します。
ふつうに炊いて、できあがり!
カニの香りがほわ~ん。
甲羅に盛るとオシャレに。
カニ身といっしょにいただきましょう。
カニ身はちょっとざんねんでした。ふつうはもっとぎっしり入っているみたい。
お酢を足してカニ寿司にしてもきっとおいしい。
カニ身を取り出してほぐし入れるとまんべんなく食べられますね。
クリガニ(栗毛ガニ)とは
ところでクリガニってどんなカニなのか調べてみました。
- 北海道太平洋側やオホーツク海、ベーリング海の浅い砂地に住んでるカニで、とれる量が少なく、あまり全国的には流通しない。
- トゲクリガニというカニとおなじで、産地ではおいしいカニとして好まれている。
- 旬は春〜初夏(3月~5月)
クリガニを買うときの注意
買うときは、持って重いもの。空の色合いが茶色く濃いものがよい。色が薄いのは身入りが少ないとされる。
生きているクリガニを買うのが鉄則。
殻は硬くなく、指でカンタンに破れます。
甲羅にはみそがつまっていて、甲羅酒を楽しむこともできます。
メスの内子はとくにおいしいと言われています。
クリガニは釣りができる?
クリガニは岩手や北海道、青森あたりでは釣りで獲るものだとか。
三陸では竿の先に網をつけて釣ったり、カゴをセットして捕獲している動画もありました。
クリガニを食べてみた まとめ
じつは今回買ったクリガニは身入りはよくなかったし、味も濃くなく甘みもなく、さらにカニみそも内子もなかったので、正直「おいしい!!」と感動するほどではありませんでした。
関東のお店でかなり安かったので、魚屋さんもあまりいいクリガニでないことは分かっていたようです。
(1杯オマケしてくれたし💦)
でも、ほかのクリガニを食べた人のブログを見ると、身がぎっしり、おいしい~!!と書かれていたので、ハズレを買ってしまったのでしょう。
あと今思うと蒸した方がおいしかったと思います。なので、蒸すことをお勧めします。
ちなみに、出汁はしっかり出ていて炊き込みご飯は美味しかったですよ。
もしお店で見かけたら、バリバリに活きていて重みのあるクリガニを選んでくださいね。